DENPAto 実験七夕 聞かれなかったから言わなかった願いごと展
本実験は、通常の七夕とは違い「誰かから聞かれない限り言わなかったようなことを思い浮かべる」「大きな声で願いごとを叫ぶ」という行為を以て、半ば諦めていた本当の願いごと「潜在願望」に目を向けられるのではないかという仮説から行われました。
これは、コラボレーターである 「DENPAto supported by mineo」が「DENPAto(電波と)つくる未来、DENPAが向かう(to)未来をともに描く」というコンセプトのもと、モバイル通信を活用した新規事業創出を支援する取り組みを行っていることを踏まえ、新規事業のアイデアやヒントとなる潜在的な欲求や悩みを集めることを目指したものとなります。この7日間のイベントを経て、一体どんな結果が出たのかまとめてみました。
実験概要
2024年7月5日(金)から7月11日(木)の7日間で体験&展示イベントを開催。参加者はマイラボ渋谷に設置された「Yell Selfie 実験七夕Ver.」の前に立って「本当は〇〇したい!」という内なる願望を叫びます。叫んでいる様子はYell Selifieに内蔵されているカメラで撮影されており、自動で生成された動画がとなりに設置された液晶ディスプレイに表示されます。また最も音声が大きい瞬間の表情が印刷されたカード型の短冊がプリントされ、参加者はその短冊に叫んだ願い事を記入し会場の笹の葉にかけます。
実験結果
集まった願いごとについて
7日間の期間中に計96人分の願いごとが集まりました。その願いごとを系統に分け、一部抜粋してご紹介いたします。
※一部固有名詞などがあるものは軽微な調整をしています。
集まった願いごと
◯◯したい系
・エアコン付けっぱで寝たい
・炭水化物食べたい
・娘ともっと遊びたい
・リクライニング全部倒したい
・サーフィンに挑戦したい
・牛乳風呂に入りたい
etc.
◯◯が欲しい系
・100億円ほしい
・ガチャでいいものとりたい
・おうちでシャチが飼いたい
etc.
◯◯なりたい系
・ギャルになりたい
・ゲームの主人公になりたい
・ショートスリーパーになりたい
etc.
推し活系
・推しに会いたすぎる
・ファンサしてもらいたい
・推しと結婚したい
etc.
恋愛系
・同期に復縁してほしい
・アナウンサーと付き合いたい
・復縁したい!
etc.
その他、意味が気になる願いごと
・早く引退したい
・もどりたい
etc.
いかがでしょうか、自分や友達などの顔を思い浮かべていただければわかると思うのですが、「牛乳風呂に入りたい」や「ギャルになりたい」や「おうちでシャチが飼いたい」など、まさに“聞かれなかったから言わなかった”ような願いごとが多く集まったと感じております。そのような、普段は人に言えないような願望だからこそ、まだ世の中にはないサービスやコンテンツに繋がるヒントになるかもしれません。
【トーク&交流会イベント】
DEPAto Kickoff Event DENPA tonight – 愛され電波のつくり方-
また本イベントの開催初日、通信をつかった新しい事業やアイデアの作り方に触れるトークイベント「DEPAto Kickoff Event DENPA tonight」を渋谷QWSで開催しました。本イベントは、これから新しいサービスや未来に繋がる通信の可能性についてゲストや参加者と共に学び考えるイベントです。テーマに「愛され電波」と掲げたように、通信サービスにある温かさや人と人との交流を促すような体験作りに注目してゲストに登壇いただきました。
TALK1『通信を使ったアイデアのつくり方 』では、株式会社無駄の藤原麻里菜さんと、tettou771さんにご登壇いただきました。お二人はマイラボ渋谷で開催のイベント『ミュ〜ダと役に立たない夏休みの工作』においても、DENPAtoとのコラボ作品として“通信を利用した作品”の制作にも挑戦していただいたいただいたクリエイターです。普段から電子工作とインターネットを組み合わせた作品を生み出しているお二人が、通信をどのように捉え、人々の楽しい体験につなげていったのかアイディエーションの段階を中心に語っていただきました。
TALK2『愛される電波のつくり方 』では、シーマン人工知能研究所 斎藤由多加さん、MUSVI株式会社 代表取締役 / Founder & CEO 阪井祐介さんにご登壇いただきました。斎藤さんはドリームキャスト「シーマン」の開発秘話に絡めながら、人々が体験する1つ1つに戦略や深い考えがあることを語っていただきました。また、MUSVIの阪井さんは実際にテレプレゼンスシステム「窓」を使用してニューヨークのお知り合いに繋いでいただき、低遅延であることや音の臨場感を体験しながら気配を感じられる通信について熱く語っていただきました。
まとめ
普段は他人に言う必要がないと思い込んでいる悩みを引き出す、という難しいお題でしたが、七夕というフォーマットと「Yell Selfie」の力を借りることで、参加者が楽しく願望を叫んでいるのが印象的でした。
また、自分で願いごとを叫ばなくても、誰かが吊るした短冊を読むことで共感できる部分もあったのではないでしょうか。口に出すまでもない、みんなの共通の悩みや願望にこそ未来のサービスのヒントが隠れているはずです。これからもマイラボ渋谷では様々な方法で皆様との対話の機会を創出していきたいと思います。