ここは かもしれない。
「株式会社闇」と人気ホラー作家「梨」が仕掛ける 怪文書をテーマにした考察型展覧会
マイラボ渋谷では、2023年3月17日(金)から4月2日(日)まで、考察型展覧会『その怪文書を読みましたか』を開催します。コラボレーターは、ホラーカンパニー「株式会社闇」と人気ホラー作家の「梨」氏。
SNSを中心にフェイクニュースや疑似科学などの不確かな情報が紛れ込む現代において、正しい情報を精査し、読み解くことは難しくなっています。
今回の展示は、そんな不確かなネット上の情報を「怪文書」に見立て、あらゆる情報から考察を楽しむ展覧会。会場内には100枚以上の怪文書が解説付きで展示されており、その言葉の意味について深く考察することで、来場者それぞれの考える物語が出来上がります。
誰が、どこで、なぜ、この怪文書を書いたのか。
徐々に浮かび上がる背景を考える本企画を通して、情報社会を生き抜くための洞察力、考察力が問われるような体験をぜひお楽しみください。
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100枚を超える大量の怪文書が並ぶ「考察型展覧会」
会場内には100枚を超える怪文書を展示。
ガラスや壁を覆いつくすほどの大量の怪文書が貼られ、異質な空間が広がります。この展覧会の来場者は怪文書を読みながら、物語背景を考察していただきます。
一部の怪文書には選者の梨氏による解説がありますが、展覧会全体に対する答えの用意はありません。どのような物語を思い浮かべるかは来場者の想像に委ねます。
展示内容をよく読む。写真を撮る。誰かと話し合う。感想や考察をSNSに投稿する。様々な方法で怪文書にまつわる物語を考察してみてください。
会場内は一部を除き撮影可能です。
「怪文書」とは?
怪文書(かいぶんしょ)
意味不明な主張をしている文章のこと。
内容は誹謗中傷や被害妄想、非現実的なものが多い。
ほとんどが根拠不明で誤った情報を元にしている。
本当にそうなのでしょうか?
確かに、ここに並べられた怪文書は一見すると不可解なものかもしれません。
しかし、怪文書を読み解き、考察していくことで、真意が理解出来てくるはずです。
人気ホラー作家「梨」氏がストーリーを制作
2022年末、SNS上で非常に話題になった「このテープもってないですか?」の番組構成などを手掛けるホラー作家 梨氏が今回のストーリーを制作します。人気WEBメディア「オモコロ」での連載をはじめ、処女作「かわいそ笑」、SNSで話題を呼びつづけるホラー漫画「コワい話は≠くだけで。」の原作を務めるなど、若手ホラー作家として非常に注目を集めています。彼の描く物語の断片が渋谷の一等地に後味の悪い恐怖の場を生み出します。
怪文書を作ろう!のコーナー
会場内には怪文書を書けるスペースをご用意。あなただけのオリジナル怪文書を作ってみよう!
怪文書ガチャが可能な物販ブース
会場内には「怪文書ガチャ」や、 ホラー作家 梨氏の著書などの物販ブースをご用意。
「SUZURI byGMOペパボ」で販売するオリジナル怪文書グッズを展示
今回、「SUZURI byGMOペパボ」が協賛します。ショップページでは怪文書のデータはもちろん、怪文書Tシャツなど一風変わったオリジナルグッズを購入できます。会場内ではサンプルも掲示します。
こちらのオンラインショップページから購入可能です。
https://suzuri.jp/kaibunsho/digital_products
開催概要
- 期間
- 2023年3月17日(金)〜4月2日(日)
- 場所
- マイラボ渋谷
- 開催時間
- 3/24(金)13:00〜19:00。3/25(土)以降全日11:00〜20:00。
- 定休日
- 不定休
- 料金
- 体験 500円(税込) 3/25(土)以降の開催分からはオンラインチケット販売になります。https://t.livepocket.jp/e/kaibunsho
- 主催
- 株式会社闇・株式会社オプテージ
- 協力
- SUZURI byGMOペパボ(協賛)
Report
実験レポート
SNSを中心にすべての人々が情報を発信できるようになった現代において、文章を正しく読み解き、情報を整理する能力が必要とされる社会となりつつあります。
本実験はホラーカンパニー「株式会社闇」と、人気ホラー作家「梨」氏の巧みなストーリーテリングから生まれた「怪文書」から、その裏にある物語を想像し合う「考察型展覧会」という形で行われました。
実験概要
イベントの開催期間は2023年3月17日(金)から4月2日(日)の17日間。会場内には100枚を超える怪文書が貼り出され、メインとなる怪文書には梨氏による解説文が添えてありました。また、怪文書づくりを体験できる「怪文書を作ろう!」のコーナーなど、参加者が自ら行動することも重要な要素となっており、Twitterやブログなどに自然発生した他の参加者の考察なども読みながら自分自身で物語を想像し、真相を考えることが本展の目的でした。
実験結果
イベント公開時よりSNS等で話題が広まり、開催後は連日整理券を求め長蛇の列ができていました。合計3,285名の方が来場し、年代は20代が中心で、男女比は男性が31%、女性が61%(その他回答なし)でした。
参加者はそれぞれしっかりと怪文書を読み取ってくださり、「#その怪文書を読みましたか」のハッシュタグをつけた様々な考察や感想がTwitter上に広まり、考察ブログも開催期間中に10件以上公開されました。そして、それらの投稿を他の参加者が読むことでこちらが意図した「考察型展覧会」という形式は無事に成立した結果となりました。
#その怪文書を読みましたか
で、様々な考察が飛び交った。
会場に散りばめた仕掛けや、伏線を見つけ考察した参加者が「#その怪文書を読みましたか」のハッシュタグと共にSNS投稿することで展示の体験が会場の外まで広がっていきました。
参加者の投稿
たくさんの考察も生まれました
コラボレータの声
マイラボ 渋谷のコンセプトのひとつに「実験的な場であること」があります。これを受け私たちは会場内で閉じた形式の展覧会よりも、観客の心に残り続けるような新たな挑戦を試みる展覧会を企画しました。本展覧会では「考察」を中心に据え、会場内外の情報を深く吟味することで初めて達成感を感じられるような設計を施しました。会場内だけで完結する展示ではないこの試みには不安もありましたが、多くの来場者の方々から賞賛の言葉をいただくことができました。株式会社オプテージ、そして株式会社人間の皆様のご支援・ご協力に対し、心から感謝申し上げます。
株式会社闇
まとめ
本実験は物語を考察するという体験そのものが情報に接するときの姿勢や、目に映る情報の捉え方を見直すきっかけになることを狙った新しいカタチの実験イベントであった。まさに主催者が意図していたとおり「情報との接し方への気づきを得られた」といった参加者の考察もみられた。
“情報を辿り、点と点が線で繋がる瞬間は非常に快感を覚えるものであり、自分の手によって得られた気付きのように感じる瞬間が多々ありました。あらゆる情報に何かメッセージが隠されているのではないかとつぶさに観察する自分をふと客観的に見た時「これって怪文書を作る側の心理状態では?」という思いが過ったのです。(中略)もし参加者がこういった疑念に駆られる事まで計算していたのなら、恐ろしく緻密に作りこまれた企画であり、唯一無二とも言えるのではないでしょうか。“
引用元:怪文書展『その怪文書を読みましたか』についての考察~補足とメタ視点からの検証~
思い込みで物事を判断していないか、ネットで調べた情報は本当に真実なのか、自身の情報リテラシーを改めて見つめなおし、さまざまな側面から情報を精査することの大切さを体感できたのではと考える。また現地の体験だけにとどまらず、それぞれの考察をオンラインで交わし合うという、オンオフ統合型の体験をつくることも実験的な試みであった。今後の企画や体験づくりのヒントにもなると感じている。
Access
- 施設名:マイラボ渋谷
東京都渋⾕区宇⽥川町21-9
渋⾕平和クワトロビル mineo渋谷1F
- 各線渋⾕駅より徒歩2分
- 営業時間/10:00〜20:00(不定休)
※開催イベントにより変動あり - 料金/イベントによって変動あり