ここは
かもしれない。

現代に蘇った古代の哲学者ソクラテスに、音声会話で悩みを相談できる
マイラボ渋谷では2025年6月28日(土)から7月21日(月祝)まで『BAR・AIソクラテス展』を開催します。本展では、AI技術によって現代の渋谷に舞い降りた哲学者ソクラテスと音声で対話し、その内容を反映したオリジナルの“カクテルカード”を生成するという、ユニークな体験を提供します。
コラボレーターは大規模言語モデル(LLM)を活用した西洋古典特化型AI対話システム「ヒューマニテクスト」開発チーム。約1000作品もの西洋古典の原典を情報源としたAIソクラテスが、現代人の悩みにバーテンダーとして答えます。
本展は、次世代のコミュニケーションのあり方を探るとともに、通信技術とAIが、人々が自分自身を知り、価値観の再構成をする上でどのように役立ち、より良い生き方に貢献できるのかの可能性を探求する実験イベントです。
※土日祝はAIソクラテスとの会話が体験可能。平日はイラスト展示のみとなります。
展示のポイント
音声で自然過ぎる会話ができるAIソクラテスが相談しやすいバーテンダーに【土日祝限定】
最新のAI技術で現代に蘇った古代の哲学者・ソクラテスが、リアルタイムの音声会話であなたの相談に応えます!バーテンダーとなったソクラテスは、軽い話題から、重い悩みまで、参加者の話をなんでも聞いてくれます。そして、どんなトピックからでも哲学的な気づきを与えてくれます。AIとのユニークな対話をしてみたい、悩みがあるけれど友人には相談しにくい、哲学的な視点から悩みについて考えてみたい、という方におすすめの体験です。

AIソクラテスが会話の内容からあなたにぴったりなオリジナルのカクテルカードを生成【土日祝限定】
AIソクラテスとの対話を体験した後には、オリジナルのカクテルカードをプレゼント!カードには、古代ギリシャの哲学者ソクラテスと現代のあなたが対話した内容を反映したオリジナルのイラストが描かれ、「古代の知恵 × 現代の悩み」という対比がユニークなアートとなります。イラストを友人に見せて「こんな相談したんだ!」とシェアしたくなる、哲学的な問答とアートを通じて深い気づきを持ち帰る、展示イベントの思い出として唯一無二のビジュアルを手に入れる、そんな楽しみを参加者に提供いたします。

平日は会場内でAIソクラテスによるナイスな回答を展示
会場内には、現代の悩みに対するAIソクラテスの回答と、その内容を反映したオリジナルのイラストを展示します。来場者は会場内を自由に歩き回りながら、さまざまな対話を鑑賞し、哲学的問答から新たな気づきを発見したり、「自分ならソクラテスに何を相談するか?」と考えながら楽しむことができます。

開催概要
- 期間
- 2025年6月28日(土)-7月21日(月祝)
- 場所
- マイラボ渋谷
- 開催時間
- 11:30~19:00
- 定休日
- 不定休
- 料金
- 無料
- 主催
- 株式会社ディレクションズ/ヒューマニテクスト開発チーム
- 協力
- 株式会社VR IMAGINATORS
コラボレーター

ヒューマニテクスト(Humanitext)
名古屋大学の岩田直也准教授、桜美林大学の田中一孝准教授、東京大学の小川潤助教のチームが開発した、大規模言語モデル(LLM)を活用した西洋古典特化型AI対話システム。ユーザーの質問に対して、約1000作品もの西洋古典の原典を情報源として、信頼性の高い情報を出力してくれる。現在、西洋古典学以外の分野への展開も視野に入れて開発が進んでおり、法令情報の正確な提供と背景情報の検索、青空文庫のデータベースとの連携など、応用開発も進めている。

株式会社ディレクションズ
新たな世界観を提案することで、社会や企業の課題を解決していくクリエイティブカンパニーです。映像コンテンツは元より、ゲーム開発、体験型イベントのプロデュースから企業ブランディングまで、自由な発想力で社会に貢献しています。
Report
実験レポート
本実験は、大規模言語モデル(LLM)を活用した西洋古典特化型AI対話システム「ヒューマニテクスト」の技術を活用し、人々が自分自身を知り、価値観の再構成をする上で通信やAI技術がどのように役立ち、貢献できるかを探求する実験イベントとして開催しました。様々なマスメディアを中心に注目を集めた本実験のレポートを以下にまとめます。

実験概要
2025年6月28日(土)から7月21日(月祝)の土日祝、合計9日間の対話体験と、展示を開催。参加者はAI技術によって現代の渋谷に舞い降りた哲学者ソクラテスと音声で対話し、自らの悩みや気になっていることをきっかけに、自身の価値観を見つめ直したり、哲学的気づきを得られる哲学問答を体験。そして、話題に即したオリジナルのカクテルカードをその場で生成・印刷し持ち帰りました。
実験結果
全体
11日間のイベント期間で、374名の方がAIソクラテスとの対話を体験しました。アンケート回答者は314名(回答率84.0%)。そのうち男性は129名、女性は179名、その他・未回答が10名でした。年齢は10歳〜80歳(平均32.8歳)でした。20代・30代では女性が多く、40代・50代ではやや男性が目立つ傾向も見てとれます。

アンケート結果
満足度
満足・とても満足が 301件(約96%)を占めており、非常に高い満足度が示されています。

AIソクラテスにどんなことを相談しましたか
「仕事」「人間らしさ」「子育て」「やりがい」「時間」「新しい挑戦」「日常の悩み」などが目立ち、人生や日常にまつわる抽象的・哲学的なテーマが多く含まれていることが分かります。また特に「仕事・キャリア」と「恋愛・結婚」では女性の割合が多い傾向でした。一方で、男性は「AI・テクノロジー」や「自己探求」といった抽象的・内省的テーマを多く挙げる傾向が見られました。

VOICE
人生・自己探求
・人によって自分の性格やたちふるまいを変えてしまう(27歳, 男性)
・子育ての悩み 3兄弟がよく喧嘩することについて(41歳, 女性)
仕事・キャリア
・趣味を仕事にするのは良くない と聞いたけどどう思う?(23歳, 女性)
・仕事で自分からクオリティのハードルを上げてしまう話(44歳, 女性)
・職場の先輩のモラハラについて(38歳, 女性)
恋愛・結婚
・結婚したいが相手の人生を背負うのが重い(56歳, 男性)
・「友情」と「恋愛」で自分は「恋愛」を優先したいんだけど、どうすればいい?(12歳, 女性)
・3ヶ月付き合っている彼氏の名前をまだ呼べたことがなくて困っている(25歳, 女性)
AI・テクノロジー
・ゲームに依存する子どもとAI相談について(38歳, 男性)
・AIの自我(19歳、男性)
社会・政治
・束縛とか嫌すぎて社会に向いてない。ふつうとはなにか?(15歳, 女性)
・研究の個人志向と社会に還元することの両立(32歳, 女性)
その他
・普段、ぞんざいにしてしまっている家族との会話について(32歳, 女性)
・初対面の人との会話は得意だけど、二回目以降の会話が苦手(26歳, 女性)
・「どっちでもいい」とか「かわいそう」とかは他人事と言われるのが嫌だ(12歳, 女性)
・ペットをかいたいが、かんきょうてきにかうことができない(10歳、女性)
AIソクラテスへの相談は、解決や気付きに繋がったと思いますか?
「そう思う」「少し思う」を合わせると244件となり、77%がポジティブな実感を持っていたことが分かります。

AIへ相談する体験は、人に相談するのとどう異なるか。
体験者に『AIへの相談は、人に相談することと比べてどんな違いがありますか?(複数回答可)』のアンケートをとりました。「話しやすい」「深い話ができる」がトップで、AI特有の“気軽さ”と“深い内省”が評価されているといえます。

VOICE
安心して話せる・自由に話せる
・友人ではないけど、必ず受容してくれるとわかっているのですごく安心できました(39歳, 男性)
・答えが得られる安心感がある。情報の海から自分にない知識を得られるかもしれないという期待がある(27歳, 女性)
・相手がAIと分かっているからこそどんなことでも話せる安心感がある(35歳, 男性)
客観的・フラットな視点
・客観的に伝えられ話しやすい(34歳, 女性)
・偏見なしで話せて楽しいです。(57歳, 男性)
新たな気づき・学び
・自分の考えの整理にもなるし新たな気づきにもなるから(32歳, 女性)
・話していて自分の中で気づきがあった(55歳, 女性)
気を遣わなくていい・否定されない
・遠慮をしないで済む。相手の気持ち、考えを常に探るということをしないで済む。(57歳, 女性)
・相手が不快にならないかとかネガティブなことをよく考えてしまう癖があるので、AIだと少し気楽に相談できる気がします。(25歳, 女性)
深い話・抽象的な対話ができる
・データ(哲学者)をベースに会話でき、仙人と話している気分になれた。(35歳, 女性)
・本質的な問いを投げてくれるので根本的なところに立ち帰れた(28歳, 女性)
コラボレーターの声

「ソクラテスをAIに、しかもバーテンダーとして渋谷に登場させる」という今回の企画は、私たちヒューマニテクスト開発チームにとっても新鮮で刺激的な挑戦でした。ソクラテスは、市井の人々や著名人に問いを投げかけ、時には困惑させたり、楽しませたりしながら、自然と哲学的な対話へと誘う名人でした。その知的好奇心やユーモア、皮肉っぽさ、そして哲学的な深みを、バーという偶然の出会いの場での短い会話にどう反映させるのか。プロジェクトに関わった全員で何度も議論を重ねながら、ひとつの形にしていきました。会場では、小学生からご年配まで本当に幅広い参加者がAIソクラテスに「楽しかった」「ありがとう」と声をかけているのを目にしました。そう、哲学は楽しいし、思わず感謝を述べたくなるものなのです!
ヒューマニテクスト(Humanitext)
桜美林大学 田中一孝准教授
まとめ
9日間にわたって開催された「AIソクラテス展」。会場では、哲学者風のAIとの1対1の対話体験を通じて、来場者が自分自身の悩みや関心事を語り、それにAIが問いかけを返すという実験的な対話が行われました。
アンケートでは「AIに相談して何かが解決した・気づきがあった」と感じた人は137名(全体の約62%)にのぼりました。とりわけ注目されたのが「AIへの相談は、人に相談することと比べてどんな違いがあるか」という問い。
「秘密や本音を話せる」「深い対話ができる」「気を遣わず話せる」など対人ではなく、AIソクラテスに対する悩み相談だからこその特性を感じていることがわかりました。
一方で「文字のAIで話せるのも面白いが、やはり対面で話せると納得感があった。」と声があったように、参加者は「AIと話す」ことに対して単なる情報検索ではなく、“問いかけられること”から、考えを深めたりできるという点に価値を見出していました。これは、ChatGPTなどの生成AIとは一線を画す、インタラクティブな対話体験として機能していたといえるのではないでしょうか。
本実験をとおして、人と話すときに感じる“恥ずかしさ”や“緊張”、“空気”といったものが取り払われたとき、私たちはどれだけ本音で語れるのか?そして、問いかけられることそのものが、どれだけ思考の可能性を拓くのか?
AIソクラテスは、その問いに対する一つのヒントを示しました。
未来のコミュニケーションは、AIが“代替”するのではなく、人間の感情や思考を引き出す“触媒”となる可能性を秘めているのかもしれません。
メディア掲載実績
●テレビ
フジテレビ『Live News α』(2025/6/27)
NHK『あさイチ』(2025/7/3)
●ラジオ
TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(2025/7/13)
J-WAVE『TOKYO MORNING RADIO』(2025/8/13)
●新聞
日経MJ『聞いてよAIソクラテス』(2025/7/16)
●Webメディア
シブヤ経済新聞『渋谷で「AIソクラテス」による悩み相談イベント 対話で哲学的気づきを』(2025/6/25)
Access
- 施設名:マイラボ渋谷
東京都渋⾕区宇⽥川町21-9
渋⾕平和クワトロビル mineo渋谷1F
- 各線渋⾕駅より徒歩2分
- 営業時間/10:00〜20:00(不定休)
※開催イベントにより変動あり - 料金/イベントによって変動あり